わたしたちが手がけるAURO by Bodenの原料の輸入先のアウロ社があるドイツ。
ドイツは「環境先進国」として知られ、生活の中にリサイクルやリユースが当たり前に根付いています。街を歩くだけでも、多くの学びがありました。
例えば、スーパーやドラッグストアには、分別された回収ボックスが常設されており、誰もが自然にリサイクルを行える仕組みが整っています。また、街中には古着や古本を回収するボックスが設置されており、資源を循環させる取り組みが日常に息づいています。
ベルリン市内を視察した際に、赤十字による「古着回収ボックス」を発見しました。
この赤と白のボックスは、日本人の身長を超えるほどの大きさで、レバーを引いて衣類を中に入れる仕組みになっています。一度入れると外から取り出すことはできず、24時間いつでも気軽に寄付できるようになっています。
さらに、見た目は電話ボックスのような「古本のリユースボックス」も目にしました。
このボックスの中には何段にもなる本棚があり、読まなくなった本を自由に寄付したり、新たに読みたい本を見つけて持ち帰ることができます。絵本から小説まで、訪れるたびに異なる本が並ぶこの仕組みは、地域全体で資源を共有し合う素晴らしい取り組みだと感じました。
またドイツでは脱プラスチックの一環として、「ペットボトルのデポジット制度」が導入されています。ペットボトル飲料にはボトルのデポジット料金が含まれており、スーパーに設置された専用の機械に使用後のボトルを返却することで、その料金が返金されます。
機械がボトルを認識して、リサイクル可能な場合にはデポジット完了後にレシートが発行されます。このレシートはスーパーで金券として利用可能です。この仕組みにより、消費者はボトルのリサイクルを自然と意識するようになります。
一方で、日本ではデポジット制度やリサイクルボックスの普及がドイツに比べてまだ少ないのが現状です。しかし、だからこそ、私たち一人ひとりが「できること」から始めることが大切です。マイボトルや繰り返し使える容器を利用することなど、日常の小さな行動が積み重なれば、大きな変化につながります。無理のない形で一歩一歩、エコな取り組みを続けていきたいと考えていきたいと思いました。
ドイツの環境レポート#1〜4、お読みいただきありがとうございました。